2005年1月29日土曜日

CCCDへの挑戦 (2003/05)

※この内容は結構古いものですので、その点考慮してご利用ください。※

※特定の使用法などはサイト内検索して見つけてください。       ※





まずはじめにお断りしておきたいのは、これからご紹介する方法で必ずCCCDからリッピング出来る訳ではない、ということです。

そして、私の解説自体が、間違った解釈をしている可能性もある、ということです。

このサイト内で公開していることは、あくまで、私はこの方法でリッピングできた、という事実だけです。

CCCDからのリッピングを推奨しているわけでも積極的にリッピング方法を教えているわけでもありません。



個別の環境に対する質問は受け付けておりません!



私と同程度か、それ以上のスキルをお持ちの方なら、ここに書いてあることをヒントとして自分の環境に当てはめて対応出来るはずです。

ここに書いてあることを理解できない、あるいは自分の環境に当てはめて解釈出来ない方は、あきらめてください。



こう言ってしまうと冷たい言い方のように思われるかもしれませんが、前述の通り、このサイトはCCCDのリッピングを推奨しているわけではありません。

また、 OS、使用状態、ユーザーの設定、周辺機器の組み合わせなど、厳密に言えば、世の中のパソコン一つ一つが全て違う環境下にある、とも言えるくらいです。

その個別環境下での動作について、確実な回答をすることは非常に困難です。ましてや、一つ一つの環境下での動作確認など出来るわけありません。

ご理解頂きたいと思います。



ですから、これから紹介する方法でリッピングにトライして、結果、PCが壊れたしても、一切責任は負えませんし、他の環境でのリッピングに関してもお答えできません。

あらかじめ、ご了承ください。



このページでは、AVEXのCCCDをリッピングする方法をご紹介します。

あくまで、私の環境ではこうやってリッピングしている、というご紹介ですので、

同じやり方でも出来ない場合もありえます。

また、ドライブにはかなり無理が掛かっている様子ですので、

必要のない方は、リスクを負ってまでやることもないと思います。


当サイトでは、このページに記載してある内容を実践したことによる結果に対しては、

いかなる場合も責任を負えませんので、あらかじめ同意の上、ご覧になってください。

そして、著作権に関する法律は必ず守ってください。


 


1.概要

CCCDについての概要。


2.段取り

リッピングの段取り。ドライブやツールのご紹介。


3-1.リッピング方法その1(設定とCDexでのリッピング例)


3-2.リッピング方法その2(B's Recorder GOLDでのリッピング例)


3-3.リッピング方法その3(CD2WAVでのリッピング例)

わたしが実際にリッピングしている方法です。





1.CCCDの概要


このページをご覧になっている方は、少なくてもどんなものかはご存知だと思います。

ですので、詳細は省きます。

詳しく知りたい方は、他のサイトで勉強してください。


まずはじめにお断りしておきたいのは、これからご紹介する方法で必ずCCCDからリッピング出来る訳ではない、ということです。

そして、私の解説自体が、間違った解釈をしている可能性もある、ということです。

あくまで、私はこの方法でリッピングできた、という事を公開しているだけです。

ですから、これから紹介する方法でリッピングにトライして、結果、PCが壊れたしても、一切責任は負えませんし、

他の環境でのリッピングに関してもお答えできません。

あらかじめ、ご了承ください。


それと、もう一つ。

私のCCCDに対する考え方に賛同出来ないからといって、文句とか言って来ないように。

賛同できない方は、「読まない」という対応をとって頂きたく、あらかじめお願いしておきます。




さて、お願いも終わったところで、本題へ。

PCで、車で、MP3で音楽を楽しむ私としては、このCCCDって奴は、かなり厄介なものです。

そういうユーザーを無視するやり方には、納得行きません。

「不法コピーを防ぐ」というのは判りますが、どうも手段がね・・・


で、この厄介物を世に送り出した、彼らの言い分です。


AVEXのプレスリリース

エイベックスがコピーコントロールCDを発売 2002年2月28日

コピーコントロールCDの発売にあたり

AVEXのCCCD FAQサイト http://www.avexnet.or.jp/cccd/

AVEXの主張はもっともです。

もっともなんですが、引っかかります。


要は、「コピーされると儲からないから」っていう事を、いかにも正義の味方のように言っているだけ?な気もします。

そもそも、音楽CDの販売価格は高すぎると思います。

例えば、CDがレンタルと同じくらいの値段、300円前後だったら、みんな借りたりして違法コピーしないと思うし、

音楽を聞きたい人にとって、販売価格が高すぎるのも違法コピーがはびこる一因だと思います。

みんな、なけなしのお金をはたいてCDを購入するわけで、

買ってきたCDが、PCや、カーステレオで再生できないって言うのは困りますよね。




ここで問題となるのが、自分で買ってきたCDはどのような聴き方をしてもいいんじゃないの?っていう事です。

MDへのデジタル録音は出来る(AVEXの言い方だと「免責」です)ってことは、コピーそのものを認めないって訳でもないんですね。

PCへリッピングできるCDを提供するのは義務じゃないけど、出来るんだったら、やってもいいよ、って事みたいですね、

ここで言っている「免責」って言う考え方は。

と、いうことは、この媒体からリッピング出来るハード、手段、技術?を持っている、あるいは判っている人は、

PCへ取り込んでMP3に変換するのも「免責」って事なんだろうと思います。


「私的な複製」にしても、MDを使ってる人ばかりではないと思うので、

例えば、MP3プレーヤーで聴きたいときには、ファイルを変換しないといけませんから、

PCへのリッピングは必須となります。

個人的に音楽を楽しむ為に、購入したCCCDからPCへのリッピングには、違法性はないものと思います。

やはり、最終的には「行う人間のモラルの問題」ですね。


ですから、一応、ここでもう一度記載しておきます。


くれぐれも、違法リッピング、コピー、ファイルの第3者への2次利用は行わないように。




ところで、CCCDは、「音楽CD(CD-DA)」規格を満たしておりませんので、正確に言うと「CD」ではありません。

CDの形をしていて、一応、CDプレーヤーでも聴くことの出来る音楽等を記録した媒体です。


音楽「等」というのは、例えば、10曲入りのアルバムなら、11曲目に「怪しいトラック」があるからです。

このトラックに圧縮した音楽データと、それを聞くための専用プレーヤーソフトが入っています。


このプレーヤーが曲者で、CDの挿入を自動通知にしておくと、CCCDを挿入しただけで勝手にPCにインストールされます。

なんの断りも無しで、です。

もちろん、インストールを知らせる画面なんて出ませんし、レジストリも勝手に書き換えます。

しかも、アンインストーラーなんてありませんし、コントロールパネルからもアンインストールできません。

とんでもないソフトです。


ですから、必ず、PCを「自動通知をしない」ように設定してください。


「どきっ」とした方、ご安心を。

すでに、インストールされてしまったかもしれないと心配な方は、

安全にアンインストールするツールがありますので、ご紹介します。


avex CCCD Player 完全アンインストーラ

提供 FacsySさま:http://hp.vector.co.jp/authors/VA010593/


 


最近、やっと、AVEXからもアンインストーラーが提供されました。

ダウンロード (AVEXのサイト内より落とします)


レジストリを勝手に書き換えたりして置きながら、PCには無害だからいいじゃん、的考え方はいただけません。

どうも、AVEXにとって、PCで音楽を楽しむ人はみんな敵みたいです。(そう思われても仕方がない表現です)


CCCDは、通常、エクスプローラーなどでは認識されません。

唯一、前述の「怪しいトラック」のみ、読み込みます。

ですから、CDとして認識させて、リッピングを行うのには、他にツールが必要になります。

このツールを通せば、読めなかったオーディオ部分のデータを認識して、リッピング可能になります。


事項では、その辺りの段取りを。


2.段取り


ここでは、私がどのようなデバイス、ツールを使用してリッピングを行うのか、と、私の環境をご紹介します。

他の環境では試したことがありませんので、たまたま、偶然、私と同じ環境の人くらいしか役に立たない可能性もありますが、CCCDリッピングに挑戦するくらいのスキルがある人なら、ヒントとして使えるかもしれませんね。

と、言うわけで、前置きは終わりにして、本題にいきましょう。


必須条件

1.CCCDを読めるドライブ


これがないと何も始まりませんので、必ず必要です。

RICOHのMP9120Aとかです。


ちなみに、通常のCD-RドライブでCCCDを読ませてみると、一応、リッピングツールを通して読み込みます。

ですが、取り込んだ結果は、散々になります。

リッピングに要する時間が非常に長くなる、取り込んだファイルを再生すると、数秒間に一度、無音部分が入る、など。


逆に言えば、そういうファイルを作って、編集して無音部分を削除してもいいかなぁ(そんな暇な人はいないと思いますが)

と思う人は、通常のドライブでもCCCDからリッピングできる可能性もあります。(あくまで、可能性がある、って事です)




2.CCCDをリッピングするツール


せっかくCCCDを読めるドライブがあっても、これがないとファイルとして読み込みません。


Windows Media Playerでの成功例も報告されていますが、私は使いません。

WMA形式だと汎用性に欠けるし、危ない橋を渡っているわけですから、アプリが落ちたときに

影響が少ない方法でやっています。




3.UltraATAドライバーの設定


最初は私も気が付かなかったんですが、DMAの転送モードも影響あるみたいです。


リッピングツールのご紹介

私は、以下にご紹介するツールを使用してリッピングしています。


紹介順は、使用している順番です。

つまり、最初にCDexを使用してリッピングします。で、結果が芳しくないときは、B's Recorder GOLDを使います。

そして、最後の手段に CD2WAV32を使用しています。


1.CDex


CDから直接MP3へ変換できる便利なツールです。


何故、はじめにこのツールを使うのかというと、直接MP3に変換できること、タグを自動生成してくれること、落ちたときの影響が少ない(強制終了させても影響が少ない)といった理由からです。

日本語化キットもあります。


CDex Home http://www.cdex.n3.net/




2.B's Recorder GOLD


私が使っているのは、Ver.3.29です。


BHA Home http://www.bha.co.jp/




3.CD2WAV


最後の砦です。

リッピング時間をコントロールできます。

どうして、リッピング時間をコントロールしないといけないのかは、後述します。


CD2WAV Home みゃん☆みゃん☆ふぁくとりぃ http://homepage2.nifty.com/~maid/




私は、この3つを使い分けてリッピングしています。


次からは、実践的解説です。

実際に私が行っている手順を公開します。



3.リッピング方法その1

 

研究に使用した媒体は、この4枚です。

これだけでも売上に協力してることになるので、なんとなく、本末転倒って気もしますが・・・


AVCG-70013.jpg

globe / 8 YEARS Many Classic Moments AVCG-70013


boa01.jpg

BoA / Peace B.REMIXES AVCD-17148


ayu.jpg

浜崎あゆみ / RAINBOW AVCD-17239


boa02.jpg

BoA / VALENTI AVCD-17216


 


それでは、リッピング手順を。


大前提: CCCDを読めるドライブを用意する


普通のドライブでもリッピングツールを使って、読めることは読めます。

でも、リッピングした結果は前述のとおり、正常な音楽ファイルになりません。

私は、RICOHのMP9120Aを使用していますが、これも完全対応、って言うわけではなさそうです。

今はまだ研究中ですので、これから完全対応できるかもしれませんが、

MP9120Aでは、トラック1の途中まで無音部分が出来ることが多いです。

「多い」という表現を使ったのは、トラック1も普通にリッピング出来る時もあるからです。

この辺の条件はまだ調べきれていないのですが、10回トライして、1回くらいは成功します。

2曲目以降は問題ありません。

勿論、アプリ側の問題もあるでしょうから、100%ドライブ側の問題かというと、そうではないと思います。


この件の詳細は、わかり次第、稿を改めて公開したいと思います。


ドライブのDMA転送モードの確認


IntelのATAドライバー、Intel Application Acceleratorを起動して、転送モードを確認します。


iaa.gif


画像のように、既存の転送モードが「UDMA-2」、転送モードの限界値が「無限」になっていることを確認します。

これ以外の値、例えば転送モードが「PIO-3」なんかになっていると、正常に読みません。

CCCDを読ませたときに、ドライブが異常な動作をして、勝手に転送モードが切り替わっているときもありますから、

こまめに確認することをお勧めします。


実は、私も、このことに気が付くのにかなり時間を要してしまいました・・・




アプリ起動前に、CCCDをドライブに挿入する


ドライブの挿入自動通知が解除されていることを確認して、CCCDをドライブに挿入します。

リッピングツール起動前が宜しいかと。

このとき、ドライブが「ウイーン」(フィーリングと擬音的表現で申し訳ありません)と唸るように高速回転すれば大体成功です。

ゆらゆらと回ったり、パイロットLEDが点滅したりしたときは、すぐにイジェクトして、入れなおしてください。

OSとドライブが固まる可能性もあり、です。




3-1.アプリを起動してリッピング開始(CDex編)


CDexを起動します。

ドライブが回りだして、トラックを読み込みます。

最後のトラックがAVEXのPlayerアプリと圧縮音楽データです。

CDDBボタンを押して、タイトルデータを読み込みます。


cdex01.gif


こんな感じですね。

最後のDATAトラックのみ、Ctrl+クリックで消します。


cdex02.gif


こんな感じです。

右側のWAVボタンを押せば通常のリッピング、MP3ボタンを押すとオンザフライでMP3へ変換しつつのリッピングとなります。


しかーし、MP9120A+CDexでは、最初のトラックのみ、曲の頭から2分35秒前後まで無音になります。

これまたフィーリング的な話で申し訳ありませんが、正規の演奏時間データのほかに、

ドライブとか、 PCを惑わすトラップ的データがあり、

このデータには、「トラック1は、2分35秒までは無音だよ」ってな事が書いてあるみたいです。


具体的な例として、次の画像をご覧ください。


cdex03.gif


ピーク値が-96.00dBとありますね。

これがすなわち、無音部分というわけでして、

2分35秒前後まで、この状態が続きます。


cdex04.gif




で、曲も半ばを過ぎた頃、このように、正常な音楽データを取り込み始めます。


出来上がったファイルは、2分35秒くらいまで無音で、その後、正規の演奏時間である4分18秒22まで曲の頭から音が入ります。

つまり、4分18秒マイナス2分35秒イコール1分43秒付近でトラック1は演奏途中でむなしく終了。次の曲となります。

2曲め以降はこの問題は発生しません。普通にリッピングできます。


ただし、例外的に、1曲目が2分35秒未満の曲は2曲目以降のトラックも影響を受けます。

浜崎あゆみのRAINBOWはこれに当たります。

どう対処するかは、最後のほうで。,


3-2.アプリを起動してリッピング開始(B's Recorder GOLD編)




で、この段階で、2曲目以降はリッピングできているとします。

問題は、一曲めをどうするか、ですが、ここでアプリを変更します。


B's GOLDを使用します。


ツールバーより、

メディア → キャプチャー を選択します。


開いたウィンドウ内の右上、読み込み速度のところを変更します。


bs01.gif


私は4倍速が最低ですので、この値です。

出来るだけ遅く回した方が成功率が高いです。

このあたりは、環境によって違うと思いますので、いい感じのところを探してください。


ここで、CCCDをドライブに挿入します。


bs02.gif


収録データを読み込みます。


bs03.gif


全解除(K)を押した後、01 音楽(CD-DA)のみにチェックを入れます。

CDexをつかわずに、いきなりB'sを使う場合は、14データ(MODE1)のチェックのみ外して取り込みます。

B'sにもCDDB機能がありますので、WAVとして取り込むだけなら、いきなりB'sを使用してもいいかもしれません。

��私は、MP3へのコンバートがリッピングの目的ですので、CDexを使っているわけです)


さて、話がちょっとそれましたが、

上の画面でチェックを入れた後、作成開始(S)を押します。

CCCBや、ファイルの出力先を指定した後、リッピングが開始されます。


bs04.gif


取り込んでいます。


bs05.gif


これまたフィーリング的な話になってしまいますが、

このとき、取り込みが速いな、って感じのときは、たぶん失敗です。

CDex同様、途中まで無音、その後途中で曲が終了、のパターンです。


成功するのは、取り込みのバーグラフがゆっくりと進むとき、ドライブのパイロットランプが

取り込み始めの段階から灯きっぱなしで、ドライブが回転しつづけているようなときです。

ドライブがコンスタントに回転していないとき、パイロットランプが点滅しているときは

残念ながら、おそらく失敗リッピングとなります。

再度、リッピングしてみます。


これでもダメなときに、最後の手段に進みます。




3-3.アプリを起動してリッピング開始(CD2WAV32編)


続いて使用するのが、CD2WAV32です。

リッピング時間を設定できるのと、曲の頭、お尻の無音部分を消去する機能があります。

しかも、軽いので、CCCDのリッピングには良いツールです。


BoAのVALENTIを例に、具体的にいきます。


RecLen(sec)は、正しい時間の流れです。

でも、CCCDには155秒まで無音であるトラップがありますので、

この無音時間分を足した秒数を End(sec)に指定してやります。


cd2wav01.gif


これで、曲のお尻が途切れることはなくなりました。

つぎに、曲の頭の無音部分をやっつけます。


cd2wav02.gifを押して設定画面を開きます。


開いた画面の左側、「曲前後の無音領域を切り離す」にチェックを入れます。


cd2wav03.gif




あとは、元の画面に戻ってリッピング開始です。


私は、最悪でもこの3段階ですべてリッピングできました。


とりあえず、こんなところで。

また、新たな結果が得られたら、そのときは更新、追加します。




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おまけ:トラック1が2分35秒より短いCCCDのリッピング




これに当てはまるのが、AYUのRAINBOWです。

なんと、トラック1は 1分35秒くらいしかありません。

今までご紹介した方法でリッピングした場合、結果は、


トラック1 無音が1分35秒続くファイル

トラック2 最初の1分が無音、その後1曲目が開始、通常のトラック2の終了時間で1曲目が終了

トラック3 トラック2の続きの演奏終了後、2曲目スタート、また途中で途切れて・・

この繰り返しで、とんでもないファイルになります。

この状況は、手順により異なります。


対処法として、B'sを使用して、まず、トラック2のみ、取り込みます。

その後、トラック3以降を取り込み、最後にトラック1を取り込みます。


私は、この手順で正しい状態でリッピングできました。

トラック1に無音部分が出来たときは、CD2WAV32を使用して取り込んでください。


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