利用上の注意
- この辞典は、内容の正確性を保証するものではありません。経験を元にまとめたものであり、個人的な見解も含まれておりますので、参考程度にご利用ください。
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アイスドリル Ice Drill |
ポールセットの際に雪面にポールを差し込むための下穴をあけるキリ先。通常は充電式のドリルに装着して使用する。 |
アイスバーン Ice Bahn |
表面が凍結した斜面。気温上昇、直射日光などの影響で溶けだした水分が、夜間寒気に冷やされて凍結する。丸まったエッジでは食い込まないのでターンの時かなり落とされる。 |
アイラブスノー I LOVE SNOW |
SAJが中心となり活動しているキャンペーン名称。ナショナルチームの選手やデモなどが『広告塔』となり、一人でも多くの人に雪を好きになってもらうための活動をしている。 |
アーチベンド Arch Bend |
スキー板の中央部の反り。板は、スキーが踏んだ際に均等に雪面に圧がかかるように、通常の状態では、中央部が反っている。 |
アンギュレーション Angulation |
斜滑降において両方のスキーのエッジを滑っている山側の方に立てるために(角付けの目的で)腰とひざを山側に押し出すようにする姿勢のこと。いわゆる「くの字」の姿勢。この定義では、外傾の意味になるが、外向傾の意味で使う人もいる。 |
イエローフラッグ Yellow Flag |
レース中に黄旗が振られたら、前の選手が転倒した等のアクシデントによる一時中断。いったんスタート位置まで戻って、再度レースをやり直すことになる。2010年バンクーバーオリンピック女子GSで、17番スタートのリンゼイ・ボンが転倒してコースアウト。しばらくコースに留まったため、直後にスタートした前回トリノ金メダルのジュリア・マンキューソは黄旗を振られてレース中断。再レースとなるもすでにコースは荒れており、満足する結果は残せなかった。 |
インスペクション Inspection |
通称「インスペ」。レース前に1回だけ行うことができるコースの下見のこと。横滑りやプルークでゆっくりと行う。フィニッシュラインを通過してよいかどうか、確認してから行うこと。斜面やポールセットなどのコース状況を確認し、本番での滑りをイメージしていく。小学生(特に低学年)の選手は、コーチや保護者が引率して攻略法を伝授するが、大抵聞いていないか、聞いていても理解していない。コーチとしては、このことを踏まえて、あれこれ言わずにポイントを絞って教えるべき。 |
ウェーブ Wave |
コースの雪面が波打っている状態。上り面で後傾になりやすい。 |
うちあし(内足) | →ないそく(内足) |
エスエージェー SAJ |
→全日本スキー連盟 |
えすえーじぇーかめいだんたい(SAJ加盟団体) | 一般的に加盟団体と言うと、SAJ傘下の各都道府県スキー連盟であり、その地域における統括団体のことである。雪が降らない地域にも存在する。他に大学生が加盟する『学連』(全日本学生スキー連盟)と、高校生が加盟する『高体連』(全国高等学校体育連盟)がある。SAJ会員になるには、加盟団体の加盟団体(^_^;)である所属チームを通じて各加盟団体に申請することになる。 |
エスエル SL |
→回転 |
エスシー SC |
→スーパー複合 |
エスジー SG |
→スーパー大回転 |
エッジ Edge |
板の両脇についている金属部分のこと。 板を踏みこみ、雪面に食い込ませる事によりターンする。 |
えふち(F値) | Factorのことで、競技種目によって変わるポイント算出上の定数。例えば、GSとSLではスピードレンジがかなり違うため、1秒の重みが変わってくる。その時間の重みを表している。GSだと880、SLでは600などという数値。 |
オーバーパンツ Over Pants |
練習やアップの時にワンピースの上に穿くズボン。ブーツを履いたまま脱げるようにフルオープンになっている。 |
オープンゲート Open Gate |
フォールラインに直交して旗門を配置するポールセット。上から見て開いている旗門。普通の(一般的な)セットのこと。省略して単に『オープン』と呼ばれる。対語はブラインドゲート(クローズドゲート)。 |
オープンさんか(オープン参加) | 非公式参加のこと。記録は参考タイムとなる。良い成績を上げても入賞扱いはされない。 |
オープンテレグラム Open Telegram |
オープンゲートが連続するポールセット。 |
オイルストーン Oil Stone |
エッジをメンテナンスするときに使う砥石。水や油で濡らして使用する。 |
おとされる(落とされる) | 自分の意図したラインより、滑走ラインが下にずれて(膨らんで)しまうこと。主に、速度が早すぎたり切り替えが遅かったりして、結果的にずれが大きくなることが原因。落とされるとタイムが遅くなったり、コースアウトの原因になることから悪いこととされます。「ラインを高く保つ」と対語。 |
か行 |
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がいけい(外傾) | 体軸に対して、上体をターン外側に傾けること。 |
がいこう(外向) | 板の進行方向に対し、上体がターン外側を向くこと。 |
がいこうけい(外向傾) | 外向と外傾の両方を同時に行うこと。 |
がいそくかじゅう(外側荷重) | →そとあしかじゅう(外足荷重) |
かいてん(回転) | アルペン競技における種目の1つで、技術系種目と呼ばれる。旗門数が一番多く、コースの長さ、旗門間隔が一番短い競技。速度も低い。 |
かいほうち(開放値) | ブーツが板からどの程度の力で外れるかを示す指標。転倒の際に板が適切に外れ、通常の滑走では容易に板が外れないように、スキーヤーのレベル・体重に合わせて事前に調整する。 DIN(ドイツ工業規格)であらわされる数値。大きいほど外れにくくなる。 |
がくれん(学連) | →全日本学生スキー連盟 |
かじゅう(荷重・加重) | 板(あるいは雪面)に力をかけること。『加重』は物体に重さが加わること。『荷重』は物体に作用する力。つまり、文字はどちらでも正解のような気がするが、スキーヤーが板に『加重』した結果、板に『荷重』される、ということだろうか。いずれにしても、板を踏んでいる状態を指している。 |
かたしゃめん(片斜面) | カタシャと略すことも。上からバーンを眺めた際に左または右に斜面が傾いていること。傾いている方向のターンの際に、踏んでいる外足がずれやすくなるので要注意。(滑走中は相対的に『登る』感覚になる。) すなわち、斜面の傾きを考慮しておかないと、斜面の傾いている方向に落とされやすくなるので、ターンの際には踏ん張る足に普段以上の力を入れることが求められる。 |
かたはん(片反) | 片足不通過反則の省略形。スラロームで旗門をまたいだり踏んだりすること。失格となる。 |
かっこう(滑降) | アルペン競技種目で最も高速。高速系種目と呼ばれ、旗門数が一番少なく、コースは一番長い。世界レベルでは最高時速120kmオーバー。 |
かっそうめん(滑走面) | →ソール |
かどづけ(角付け) | スキーを雪面に対して傾けること、あるいはエッジで雪面を捉えること。 |
かりはっぴょう(仮発表) | 選手が滑った後にタイムをゴール付近に掲示すること。その時のタイムを仮発表タイムという。DQの選手もとりあえずこの段階ではタイムが出る。そのあと異議申し立て、違反、不通過の報告がなければ、大会役員の承認を得て、公式記録となる。 |
きもん(旗門) | 滑走ラインの目印となる1対のポールと旗の組み合わせ。スラローム以外の競技では、2本のポールの間に旗を張る。この形が門に似ていることから旗門(ゲート)と呼ばれる。旗とポールは赤と青に色づけされており、同色の旗門を2組、間隔を空けて配置し、選手はこの間を滑走することになる。一般的には、2組の旗門をフォールラインと直交して配置する(オープンゲート)が、これ以外の配置(ブラインド)も可能。 |
きもんしんぱんいん(旗門審判員) | 競技中、コース脇で、選手の通過をチェックする審判。各旗門審判員は、担当する旗門において反則などがあった場合は、旗門通過表に、①選手のビブナンバー、②2旗門以上受け持つ場合は、不通過のあった旗門番号、③F (fault)、④不通過の状態のスケッチ、⑤外部援助等があった場合の違反内容、を記入し、旗門審判係長に報告する。 |
ぎゃくて(逆手) | →さかて(逆手) |
きょうぎいいんかい(競技委員会) | 大会において、競技バーンの選定、準備、進行等の全ての技術的事項を扱うために組織される委員会。 |
きょうぎしゃとうろく(競技者登録) | →選手登録 |
きりかえ(切り替え) | 現在のターンから次のターンに移ること、またはその動作。一方のエッジから逆のエッジに換えることを指す場合もある。 |
くされーす(草レース) | 連盟公認大会以外の大会。 |
クラッシュヘルメット Crash Helmet |
頭部を転倒による衝撃から守る保護具。高速での転倒は人体に多大なダメージを与える。練習中も必ず着用すること。 |
クロスオーバー Closs Over |
ターンの切り替え時に、身体の重心の軌道とスキーの軌道が交差する(あるいは入れ替わる)こと。切り替えの際に体軸(重心)をフォールラインに向けて落とし込む(移動させる)ことで、次のターンに必要なエッジ角が生まれる。 |
クローズドゲート Closed Gate |
→ブラインドゲート |
クローチング Crouching Style |
クローチングスタイル。クラウチングとも言う。空気抵抗を減らすために、上体を低くし、ストックを脇に抱え込んだフォーム。クローチングを組む(クローチング姿勢をとる)、外す(クローチングから通常の滑走姿勢に戻す)といった使い方をする。フランスのジャン・ビュアルが初めて使ったとされている。 |
けいじ(掲示) | (公式掲示)記録やリザルトの掲示。大きな大会では、電光掲示板が、リアルタイムの記録を表示することもある。仮タイムなので、DQ選手もこの段階では表示される。公式なものは、主催者がゴール付近に設置した掲示板での発表。集計結果をプリントアウトした紙で行われる。 |
ゲート Gate |
旗門のこと。 |
げたいた(ゲタ板) | レース本番では使わない板(サブ板)のことをこう呼ぶ人もいる。板を2本持っている場合に、本番で使用する板を完全に仕上げて手で持っていき、インスペ・アップ用にこの板を使う。 |
コア Core |
スキー板の芯材。木が多く使われ、ウッドコアなどと呼ばれる。この周囲にケブラー、グラスファイバーなどの化学素材を重ねたり巻き付けたりして圧縮する工法が主流のようだ。 |
こうけい(後傾) | 足裏の荷重点と重心を結んだ線が、斜面に対して垂直よりも後ろに下がった状態を言う。腰が引けてお尻が落ちてしまっている状態。この姿勢ではスキーのコントロールをしにくい。初心者に特に多い。対語は前傾。 |
こうしききろく(公式記録) | その大会で承認された、最終的な記録。仮発表タイムを、審判員の報告と照らし合わせ、問題が無ければ、役員の承認を受けた公式記録として発表され、順位が決定する。 |
こうごそうさ(交互操作) | 自転車を漕ぐ動作のように、ターンの外足から次のターンの外足に荷重を移すこと。アルペン競技の基本動作。極端な交互操作では、内足をリフトさせる(雪面から持ち上げる)場合もある。 |
コースアウト Course Out |
旗門に入りきれずに、規制されたコースの外に出てしまうこと。 次の選手が来る前に、すぐコースに復帰できる状態なら、戻って正規の旗門を通れば(スイッチバック)失格とはならないが、復帰できなかった場合、失格となる。 |
こーすせいび(コース整備) | 一般的には、雪上車でゲレンデを圧雪すること。大会の場合は、コース整備係が待機していて、定期的にコース内をデラ掛けする。練習では選手・保護者・コーチが行う。 |
コースプロフィール Course Profile |
コース状況。大会本部から全長、標高差、平均斜度、旗門数等が発表される。 |
こうたいれん(高体連) | →全国高等学校体育連盟 |
コンケーブ Concave |
スキー板のソールの中央部付近が凹んだ状態。 アトミックやサロモンは板の製造段階で意図的にコンケーブ気味に作ってあると言われており、この状態だと、エッジが噛みやすくなり、グリップが強くなるが、ズラしにくくなる。コンベックスの対語。 |
コンバインド Combined,CB |
→複合 |
コンベックス Convex |
スキー板のソール中央部付近が、エッジよりも高くなっている状態。エッジがかかりにくくなる。コンケーブの対語。 |
さ行 |
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さいだいけいしゃせん(最大傾斜線) | →フォールライン |
サイドカーブ Side Curve |
サイドカットとも呼ばれる。スキー板の3サイズ。トップ、ウェスト、テールの板の幅。カーブがきつい(トップとウェストの差が大きい)とターン半径(ラディウス)が小さくなる。 |
さいれーす(再レース) | 妨害等により、本来の滑走の続行ができなくなった場合に選手の要求により行われるやり直しの滑走。フィニッシュラインを通過してしまうと再レースが認められない場合があるので、最寄りの旗門員からジャッジペーパーを受け取るかどうか確認してからコース脇を滑り、再度スタートまで戻る。 以下は、あるレースでの再レースの条件例(①から④の行為があった時に⑤の方法により再レースの要求を行うことができる。その要求を競技委員長及び審判長が認めたとき、⑥の条件下で再レースが行われる) ① コース上で転倒し速やかにコースを空けなかった他の競技者に妨害されたとき。 ② 前に出走した競技者に追いついてしまった場合、バンフライをかけたにもかかわらず 速やかにその競技者がコースを空けず妨害となったとき。 ③ コース上で転倒した他の競技者の置き去ったストック、スキー等物体によって妨害されたとき。 ④ コース上で作業中の役員に妨害されたとき。 ⑤ 再レースを要求する場合は、妨害を受けた場所で旗門審判員に意思表示をして、直ちにコース外に出(ゴールラインを通過すると再レースは認められない)、妨害を受けた競技者本人か所属するチームのキャプテンがゴールで競技委員長もしくは、主審に速やかに再レースを要求すること。遅い要求は認められないことがある。 ⑥ 再レースを許された競技者が再レースをした場合、前よりタイムが悪くなってもそれが正式の記録として表示される。再レースした競技者が事故以前に失格していた場合は無効とする。 このほか、イエローフラッグにより再レースとなることもある。 |
さかて(逆手) |
スラロームで旗門をターン外側の手で倒す動作。左ターンのときには右手で旗門を倒す。ポールを倒す時に、倒すことを意識するあまり、内倒・後傾にならないように注意。ターン弧を小さくすることによる減速抑止効果とポールを倒すことによる減速効果を比較し、前者がより大きいと判断して行うが、体重の軽い小学生の場合、ポールを倒す時の減速効果の方が明らかに大きくなるので倒さない方がタイムが良い。 |
さぶいた(サブ板) | →ゲタ板 |
サポート Support |
大会の時に、選手がスタート地点でウェアを脱いでワンピースになったあと、脱いだウェア、荷物、サブ板などをゴールに運ぶ役割。ウェアー降ろし。同じチームの仲間や保護者がサポートすることが多い。ワンピースは防寒効果がないので、サポートがいない選手は、ゴールからスタート地点までワンピースで戻ることになり、寒い思いをすることになる。 |
さんか(酸化) | ソールが白くなり、滑走性能が著しく悪くなること。ただし、ソール材質であるポリエチレンが、化学反応により酸化して白くなることはないため、実際に酸化しているわけではなく、あくまで比喩の表現。滑走中の雪面との摩擦によるケバ立ち(ベースバーン)や、滑走面に付着した汚れが白くなることを酸化と表現している。前者は、ベースワックスをきちんと塗り、さらに硬いワックスを使うことで防止できる。ちゃんと手入れしていたつもりでも、ある程度白くなってしまう。 |
さんどいっちこうぞう(サンドイッチ構造) | スキー板のもっとも基本的な構造。芯材の上下をグラスファイバーやメタルなどの補強芯材ではさんである構造。各種素材の組み合わせと重ね方でスキーの特性が決まってくる。 |
ジーエス GS |
→大回転 |
シービー CB |
→複合 |
シェーレン Scheren |
スキー板のトップがV字形に開いた形またはその操作。 |
しっかく(失格) | 反則等により、そのレースにおける競技資格を失うこと。一般的に、次の場合は失格となる。(あるレースの例) ① 不正なインスペクションを行ったとき(旗門間を滑走ラインに沿ってターンをしながら滑走したとき(フィニッシュラインを含む))。 ② スタート時間にスタート地点にいないとき(事前に遅刻すると意思表示があり、出発審判が認めたときは、最後にスタートさせることがある)。 ③ 不正なスタートをしたとき(競技は出発合図員の合図によって正しく出発すること)。 ④ 旗門を正しく通過しなかったとき(競技は両スキーの先端と両足が両ポールを結んだ線を横切ったとき、正しく通過したものと認める)。 ⑤ フィニッシュラインを完全に通過していない場合。 ⑥ フィニッシュラインからはずれてしまい、逆方向からフィニッシュラインを通過したとき。 ⑦ 第三者の援助を受けたとき。(転倒時にスキーやストックを移動してもらうことも第三者の援助となる)。 ⑧ 後から出走した競技者に追いつかれた場合、バンフライをかけられたにもかかわらず速やかにコースを空けなかったとき。 ※ 明らかに失格となった選手は、次の旗門以降を通過することはできない。 |
ジャイアントスラローム Giant Slalom,GS |
→大回転 |
ジュリー Jury |
審査員、陪審員の意。アルペンスキーでは技術代表、競技委員長、コース係長、主審などがメンバーとなり、競技実施上の責任を有する役員。沢田研二は含まれない。
役割としては、 ① 選手の参加資格の確認 ② 競技コース基準及び整備状況の確認並びに危険予防措置の点検 ③ 現地医療機関、応急措置、現地パトロールとの連絡手段等の点検 ④ スタート、フィニッシュエリアとアウトラインの点検 ⑤ 競技コースに整備不良、安全対策の不備、選手に危険をもたらす気象の変化が生じたとき等について協議し、中止・中断・日程短縮を決定する。 ⑥ 正規の手続きによる抗議があった場合は、審議し、取扱を決定する。 など。 |
じゅんて(順手) | スラロームで、ターン内側の手を使いポールを倒すこと。逆手と比べた場合、ポールを倒す時の減速効果は同じにもかかわらず、ターン弧は順手の方が大きくなるため、通常は余り用いないが、結果として順手で倒してしまう事がある。 |
シングル Single pole Setting |
シングルポールセット。旗門は、本来1対立てるものだが、実際の滑走ラインはターン内側のポ-ル(インポール)近くを結ぶラインとなるため、練習では、時間や手間を省く目的で、アウトポールを立てない場合がある。その場合の旗門の立て方を、シングルポール、または単にシングルと呼ぶ。その場合でも、スラロームでのストレート等は、インとアウトの区別がつかないので、旗門を2本ずつ立てることになる。大会でも草レースなどでは割と主流のセット。最近は、公式レースでもシングルが採用される場合がある。 |
スイッチバック switchback |
旗門を正しく通過できなかったとき、旗門のある位置まで戻ること。ビンディングのつま先部分が旗門と旗門を結ぶラインを正しい方向で通過できる地点まで戻り、再度ゲートインしてレースを続行する。インターバル(30秒など)を決めて次々に選手がスタートする大会では、次選手の安全を考え、スイッチバックを禁止することもあり、この場合は旗門不通過の時点で失格となる。 |
スーパーコンバインド Super Combined,SC |
→スーパー複合 |
スーパージー Super G |
→スーパー大回転 |
スーパージャイアントスラローム Super Giant Slalom,SG |
→スーパー大回転 |
すーぱーだいかいてん(スーパー大回転) | スーパーG。アルペン種目のうち、DHとGSの間に位置する種目。高速系。コースはDHよりは短いが、GSより長く、旗門数はGSより少ない。 |
すーぱーふくごう(スーパー複合) | 複合競技で、DH1本とSL1本を同じ日に行い、合計タイムで争う。一番高速な種目と一番低速な種目との組み合わせとなる。 |
スキーブレーキ Ski Brake |
ビンディングに装着し、スキーブーツがリリースされると雪面に飛び出す爪状の器具。雪面に引っ掛かり、スキー板が縦方向に暴走するのを防止する。横回転にはあまり効果がない。通常の金具には必ず付いている。 |
スクレーパー Scalper |
板に塗ったワックスを剥がす時に使用する長方形の合成樹脂板。数種類の厚みのものがあり、使い分ける。 |
スタートワックス Starting Wax |
スタート時にゼロから素早くトップスピードに達するように、仕上げた板の上に最終的に塗る専用ワックス。ほとんどの製品は100%のフッ素で作られており、形状はパウダー、固形、スプレー、リキッドなど多様。お高いので大会の時だけ使う。湿雪のときには特に効果を発揮する。 |
スタンス Stance |
両スキー板の間隔のこと。競技スキーでは、安定性を重視し、比較的スタンスを広く取る場合が多い。 |
ストック Stock |
ターンのきっかけとして突いたり、スタートや緩斜面で漕いだりできる杖。持っていると安心。SL用ストックは比較的短く、パンチガードを装着する。GS用はクローチングを組んだ時にぴったりフィットするように緩やかなS字曲線になっている。こちらはやや長めのものを使用して、緩斜面で漕ぎやすいようにする。 |
ストラクチャー Structure |
板の滑走面に付けられた細かい溝。種々のパターンがある。 |
ストレッチングターン Stretching Turn |
体を伸ばした(腰を高くした)姿勢で抜重し、切り換えをおこなうターンのこと。アルペン競技で一般的に用いられている。 |
ストレート Straight |
スラロームにおける直線的なセットで、見た目ではヘアピンに似ている。進行方向にポールが6本並んでいる。この後は振ってあることが多く、オーバースピードに注意。 |
スノーセメント Snow Cement |
→硫安 |
スラローム Slalom,SL |
→回転 |
スルーゲート Through Gate |
ポールセットの一種。斜面変化の誘導や、リズム変化のためにただ通過するだけのゲートで、ターンはしない。前後のゲートと合わせて大きな一つのゲートと考えた方が良い。単にスルー、または誘導とも呼ばれる。 |
せいたい(正対) | 板の進行方向と全く同じ方向を向くこと。内向や外向を取らないこと。 |
セカンドカット Second Cut |
2本目に滑る人数を1本目のタイムによって制限すること。 |
ゼッケンコール Zeichen Call BIB Number Call |
レーススタート前の点呼。ゼッケン番号で呼ばれる。返事なき場合はDSとして扱われてしまうので要注意。DSの選手がスタート係に伝わっていない事があるので、DSの選手がいるときは同じチームの選手は『DSで~す』と言ってあげること。小学生は聞いていないことが多いので、その場合、引率コーチは代返してあげなければならない。 |
セッター Course Setter |
コース・セッターのことで、その日のコースのポールの立て方に関する責任者。コースセットの時に、先頭でドリルを持って雪面に穴を開けている人。セッターによりセットに癖があるといわれている。見る人が見ると誰のセットだか判るらしい。 |
セット Pole Set |
ポールセット。旗門の配置のこと。 |
ぜろきもんふつうか(0旗門不通過) | 陸上競技で言うフライング、F1で言うジャンプスタートのこと。スタート合図の音が出る前にスタートバーを押してしまった場合、ゼロ旗門不通過の反則となる。 |
ぜんけい(前傾) | 足裏の荷重点と重心とを結んだラインが斜面に対して垂直よりも前方にある姿勢のこと。対語は後傾。 |
せんしゅとうろく(選手登録) | 競技者登録。公認大会に出場し、かつポイントを獲得するために、県連盟へ行う登録。登録すると、連盟から登録番号が与えられ、ポイントリストに掲載されるようになる。あらかじめ(夏ころに)行っておく。 |
ぜんそう(前走) | 競技が開始される前に、本番同様にコースを試走し、役員にコース状況を報告する人。フォアランナー。地元の有力選手が務めることが多い。人数的には、大抵3~5選手。 |
ぜんこくこうとうがっこうたいいくれんめい (全国高等学校体育連盟) |
正式名称は財団法人全国高等学校体育連盟。全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の開催など、高校生のスポーツを統括する団体。32の専門部があり、そのひとつであるスキー専門部はSAJ加盟団体である。外部リンク(公式サイト) |
ぜんにほんがくせいすきーれんめい (全日本学生スキー連盟) |
正式名称は社団法人全日本学生スキー連盟。大学生選手を統括する団体。全日本学生スキー選手権大会(インカレ)の開催など、学生スキーにかかわる事業を行っている。外部リンク(公式サイト) |
ぜんにほんすきーれんめい (全日本スキー連盟) |
正式名称は財団法人全日本スキー連盟。日本におけるスキーをはじめとしたスノースポーツの統括団体。略称SAJ(Ski Association of Japan)。日本オリンピック委員会、日本体育協会に加盟する。総務本部、競技本部、教育本部がある。SAJ会員にならないと競技には出られない。外部リンク(公式サイト) |
そとあしかじゅう(外足荷重) | 競技スキーの基本。ターンの外側の足(外足)に荷重をし、サイドカーブと板のたわみを使ってターンする。遠心力に対して体を支え、かつ強いエッジングを得るために、より角付け角度の大きい外側のスキーに荷重を集中させる。内スキーは外スキーがすっぽ抜けたときのリカバリーとかバランスを取る(支える)ために使う。 |
ソール Sole |
スキー板の滑走面のこと。材質はポリエチレン(まれに違う板もある)。製法にはエクストリュードとシンタードがある。 |
た行 |
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だいかいてん(大回転) Giant Slalom,GS |
アルペン種目の一つで、技術系。コース長さ、旗門数とも他の競技の中間的ポジション。一般のフリースキーに一番近いターンリズムとなるため、レース初心者向き。小学校低学年はほとんどがこの種目。リーゼンとも呼ばれる。 |
ダイヤモンドファイル Diamond File |
エッジの焼きを取るための道具。ファイルで削れないときに使用する。エッジの目立てにも使う。 |
ダウンヒル downhill,DH |
→滑降 |
たにあし(谷足) | ターンの切り替えからターンマキシマムまでは内足、ターンマキシマムから次の切り替えまでは外足をいう。 |
たにまわり(谷回り) | ターンの切り替えから、ターンマキシマムまでをいう。山回りと対になる言葉。 |
たわみ | 板に荷重した結果の板の湾曲のこと。 たわみの反発を生かしてターンをする。 |
ターンマキシマム Turn Maximum |
スキー板にかかる力が最も大きいタイミングをいう。ターン中、板がフォールラインを向く時に最も大きな遠心力がかかる。スキー板への荷重も最大になることから、この瞬間をターンマキシマムと呼ぶ。また、その時の姿勢はマキシマムポジションと呼ばれる。 |
ちゅうたいれん(中体連) | →日本中学校体育連盟 |
チンガード Chin Guard |
スラロームで、ヘルメットに付けて顎や顔面を守るための防具。メーカーによって規格が違う。安いヘルメットには装着不可。この言葉を初めて耳にする低学年男子は必ずニヤける。股間の保護をイメージするらしい。 |
チューンナップ Tune Up |
スキーにおいては、用具の手入れ全般を指して言うが、特に板の手入れのことを言う場合が多い。手入れには自分でできるものから専門のショップに依頼するものまで多種多様。 |
ディーエッチ DH |
→滑降 |
ディーエス Did Not Start,DS |
大会にエントリーした選手が出場しなかった時の記録上の表記。転じて、不出場そのものを指す。時期的に、小学生は急に風邪をひいて出られない場合が結構多い。体調管理は万全に。 |
ディーエフ Did Not Finish,DF |
スタートした選手がフィニッシュラインを通過できなかった時の記録上の表記。転倒した場合や、DQして途中棄権した場合など。フィニッシュしていないため、仮タイムの発表もない。 |
ディーキュー Disqualified |
反則して失格となった選手の記録上の表記。フィニッシュしたかどうかは要件とはされないようだが、実際にはカタハンなど、旗門不通過に気付かずにフィニッシュした場合が多く、(たいてい反則した時点で棄権するためDQではなくDF扱い)仮タイムの発表後、失格として発表されるケースがほとんど。小学校低学年に多い。 |
でらがけ(デラ掛け) | 大会や練習中に行う人力によるコース整備。彫れた所や凹凸を主に横滑りで馴らしてコースを平らにしていく。語源は横滑りを意味するフランス語のデラパージュ(Derapage)から。実際には、横滑りだけではなく、プルーク(ハの字)で掃く場合も『デラ掛け』と称する。 |
デラパージュ Derapage |
フランス語で『横滑り』を意味する言葉。 |
トーション Torsion |
スキーのねじれ強度のこと。またはねじれのバランスを指して言う場合もある。トーションが強い(ねじれにくい)板は、エッジが雪面に食い込むのでずれにくくなる。初心者用の板はトーションを弱めにしてずらしやすくしてある。 |
とどうふけんれん(都道府県連) | →SAJ加盟団体 |
ドリル Drill |
ポールセットの際に用いる充電式の電動工具。28~32mm、長さ450mm程度のアイスドリルを装着して雪面にポールを差し込む下穴をあける。ポールセットの時にセッターが持っている。 |
な行 |
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ないけい(内傾) | 体軸に対して、上体をターン内側に傾けること。 |
ないこう(内向) | ターン時に、板の進行方向に対し、上体がターン内側を向くこと。 |
ないそく(内足) | ターンの内側にある足。外足の反対。競技スキーでは外足荷重が基本であるが、基礎スキーでは内足の使い方が重視されている。 |
にほんちゅうがっこうたいいくれんめい (日本中学校体育連盟) |
正式名称は財団法人日本中学校体育連盟。中学生の大会を統括している。全国中学校体育大会(全中)を開催する。外部リンク(公式サイト) |
ニュートラルポジション Neutral Position |
切り替え時、角付けされていたエッジが雪面に対して一瞬フラットになる時の姿勢のこと。 |
は行 |
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ハーパン Ha-Pan |
ハーフパンツの省略形。 |
ハーフパンツ Half Pants |
レーシングワンピースの上に穿く半ズボン。チャックを開けるとブーツを脱がなくても着脱可能。 |
バーンフライ Bahn Frei |
ドイツ語で、コースを空けてくれ!(Track Free)の意。後から出た選手が、前の選手に追いついてしまった場合に掛ける声。ノルディックでは見られるが、アルペンでは通常あまりない。 |
はのじ(ハの字) | プルークスタンスを自分から見ると、板がカタカナの『ハ』の字になっていることから、プルークボーゲン、またはプルークでの滑走を指して言う言葉。 |
パラレルスタンス Parallel Stance |
パラレルとは『平行』の意味で、板同士が平行になっている状態。このスタンスで行うターンをパラレルターンと言う。 |
パンチガード Punch Guards |
SL用のストックのグリップに装着する半球状のもので、ポールに当たっても手が痛くないようにガードするもの。SL防具全般に言えることだが、見た目を裏切り、価格は結構高い。 |
フォアランナー Fore Runner |
→前走 |
フォールライン Fall Line |
最大傾斜線。斜面上でボールを置いたときにボールが転がっていく方向。滑走中、自分からは相対的に常に変化している。 |
ふくごう(複合) | DH1本、SL2本を滑り、その合計タイムで順位が決定する。高速系・技術系両方のスキーテクニックが要求される。そのため、いわゆるオールラウンダーと呼ばれる選手が上位に入ることが多い。 |
ふみあげ(踏み上げ) | コースやリフトの関係で、ゴールからスタートへ登りながらインスペクションを行うこと。 |
ブラインドゲート Blind Gate |
略して単に「ブラインド」とも呼ばれる。別名クローズドゲート。アウト側のゲートを斜め下にセットしてあること。上から見て閉じている旗門。誘導、リズム変化やコース幅が充分取れないコースで見られる。アウトゲートがインゲートの影になることがあるが、滑走にはほとんど影響がないので、見えているインポールを狙って滑ればよい。対語はオープンゲート。 |
フラット Flat |
エッジを含んだソール面が平らなこと。コンケープ、コンベックスの対語。 |
フリップ Flip |
直訳は『裏返し』。2本目の出走順位を決める際に、1本目での成績に基づいて決定(スタートハウス横の掲示でその都度要確認)するが、このとき、1本目での上位者をグループをグループ化して、そのグループ内で出走順を逆にすることがある。その逆転のこと。たとえば2走目出走者が20名で『フリップ5』の場合、2本目の出走順は『(5),(4),(3),(2),(1),(6),(7),(8),(9),・・・,(19),(20)』となる。 |
フルオープン Full Open |
オーバーパンツの構造を表す言葉。ズボンのサイドがすべてチャックで開閉できるようになっているもの。ハーパンと同様にブーツを脱がずに着脱可能。 |
プルーク Pflug |
両スキーの内側のエッジがいつも効いている状態。板の先端をつけて、後ろが広がっているスタンス。自分から見て板がカタカナの『ハ』の字状になる。一番最初に覚える乗り方。 |
プルークターン Pflug Turn |
プルークボーゲンの発展形。より高い速度でターンする際、プルークボーゲンより外足荷重が強くなり、ずらす方向も横方向から縦方向へと変化していき、結果として内足のエッジングが弱くり、外足に同調していく。このターンがさらに発展していくことによりパラレル化していく。 |
プルークボーゲン Pflugbogen |
プルークスタンスで重心を左右に移動して(板を左右交互に踏んで)ターンする方法。 |
ブレーキ Brake |
→スキーブレーキ |
プレート Plate |
スキー板とビンディングの間に取り付けられる板。材質はステンレスやアルミニウム合金などの金属、プラスチックが主流。長さは金具より前後に少し長い程度、幅はスキー板と揃うものが一般的である。厚さは、目的によりさまざまである。振動を吸収するのが主な目的。 |
プレチューン Pre Tune |
新品の板を使用する前に行うチューンアップ。フラット出しやストラクチャー入れなどを行う。小賀坂の板は新品のソールがフラットなことで有名。 |
フレックス Flex |
たわみに対する強度のこと。つまり、板の柔軟性。フレックスが柔らかめのスキーは回しやすい。 |
ヘアピン Hair Pin |
ヘアピンゲート。見た目にはポールが進行方向に4本連続で並んでいる。上級者はポールをなぎ倒して直線的に通過する。その際の衝撃・抵抗が大きいので後傾にならないように注意を要する。大抵この後のゲートは振ってあるのでインスペでよく見ておくこと。 |
ペナルティーポイント Penalty Point |
そのレースで1位を獲得した選手が、ポイントリストの中でどの辺りに該当するのか、つまりそのレースがSAJ/FISポイント全体の中でどのくらいのレベルのレースだったのかを示す数値。詳しくは『FIS/SAJ ポイント制について。』参照。 |
ヘルメット Helmet |
→クラッシュヘルメット |
ポール Pole |
滑走するコースを制限するために用いる細長い棒。可倒式で、根元にねじが切ってある。ドリルで雪面に下穴をあけた後、レンチで回して埋め込む。色は赤と青がある。さまざまなレイアウトで使用する。 |
ポイント Point |
スキー競技で、評価基準となる数値。出場選手のレベル、トップの選手とのタイム差などから求められる。ポイントが少ないほどランクが上がる。詳しくは『FIS/SAJ ポイント制について。』参照。 |
ポイントリスト Point List |
連盟から発表される、選手の所持ポイントが掲載されているリスト。レースポイントと、ペナルティーポイントにより計算され、主要なレース終了後更新される。各選手の現在の順位がわかる。詳しくは『FIS/SAJ ポイント制について。』参照。 |
ほれる(彫れる) | ポール付近に溝が出来た状態。選手がほぼ同じラインを通過するためにだんだん雪面が削られて出来る。有力選手が本気で滑ると一本で彫れることも。 |
ま行 |
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ミドラージャケット Middler Jacket |
通称略してミドラー。通常の上着よりもやや薄めの素材でできている。練習中や大会の時にワンピの上に着ることが多い。春先には特に重宝する。 |
や行 |
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やまあし(山足) | ターンの切り替えからターンマキシマムまでは外足、ターンマキシマムから次の切り替えまでは内足をいう。 |
やまがわ(山側) | コースを自分から見て、より高度が高い方向。谷側の反対。 |
やままわり(山回り) | ターンマキシマムから、次のターンの切り替えまでをいう。谷回りと対になる言葉。 |
ゆうどう(誘導) | →スルーゲート |
ら行 |
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ラディウス Radius |
スキー板のターン半径。サイドカーブにぴったり合う円を描いた時の半径。ただ、板は複数の円を組み合わせたカットになっている場合が多いので、ぴったり円周に合うとは限らない。競技によって制限を受ける。例えば、男子GSだと27m以上と決められている。 |
ライン Line |
滑走ライン。実際には見えない『線』ではあるが、ライン取りは重要。 |
らいんをたかくたもつ(ラインを高く保つ) | 『落とされる』の対語。膨らまないように早めに切り替えて、ゲートに対して高い位置から自分の思い描くラインを狙っていく。 |
リカバリー Recovery |
ターンの失敗を修正して次に繋ぐ動作のこと。バランスを崩した時に元のポジションに乗るために反射的に行う動作。 |
リザルト Result |
大会の結果のこと。公式掲示された確定タイムと順位。 |
りゅうあん(硫安) | →硫酸アンモニウム |
りゅうさんあんもにうむ (硫酸アンモニウム) |
硫安。化学式は(NH4)2SO4。温度が上昇して雪がシャーベット状になるのを抑えるためにコースに撒く粒状の薬剤。水分を取り込む性質があるので、雪が溶けにくくなるらしい。スキー板にとっては有害物質。春先にはほぼ間違いなく撒かれているので練習や大会が終わった後はスキー板に水道水をかけて硫安を洗い流すこと。 |
レーシングワンピース Racing One-Piece |
通常のスキーウェアは防寒性を重視しているので空気抵抗が非常に多く、レースでの減速要素となってしまう。この空気抵抗を低減するために着用する体に密着する薄手のウェアのことを言う。ポールに当たることを想定してパッドが入ったものもある。練習中やアップ中は、その上にミドラーやハーパンを着用する。スタートの直前にワンピースだけの状態になることを『フルワン』と表現する人もいる。選手はワンピース、ワンピと呼ぶのが一般的。 |
レースポイント Race Point |
簡単に言うと、レースで1位の選手と2位以下の選手のタイム差を数値化したもの。1位を獲得した選手を0.00とし、1位とのタイム差とF値を使って算出する。このレースポイントと、ペナルティーポイントによりデータバンク(ポイントリスト)のポイントが計算される。詳しくは『FIS/SAJ ポイント制について。』参照。 |
レガース Leg Guards |
『レッグ・ガーズ』を語源とする和製英語。SLで使用する脛当て。ポールが当たっても痛くないように用いる。SL防具はチンガード、パンチガード、レガースの3つでセット。 |
レンチ Wrench |
ポールレンチ。ポールをセットし たり抜いたりするための道具。ポールの根元の溝に合わせてセットし、レンチを回転させてポールをねじ込み固定する。 |
わ行 |
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ワンピ One-Pi |
→レーシングワンピース |
ワンピース One-Piece |
→レーシングワンピース |
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