2008年6月3日火曜日

住宅ローン金利動向2008年6月

前回のコラムで書いた、住宅ローン金利の続報です。まず、下の表をご覧いただきたいと思います。

やはり、固定金利選択方式の金利を大幅に上げてきました。

比較的金利が低い地方銀行でも0.4%上げてきましたので、3年固定の金利がついに3%の大台に乗ってしまいました。昨年夏以来、やや下がっていた金利ですが、長期金利の上昇を受けて、ここ数カ月は連続上昇。

予想していた事とはいえ、結構ショッキングーな数字です。

などと、ふざけている場合ではありませんね。


債券市場で長期金利が急ピッチで上昇している。インフレ懸念に加え、米国の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題に端を発した信用不安が一服し、投機マネーが株式市場などに回帰しているためだ。ただ、長期金利の上昇で住宅ローン金利は昨夏以来の水準にまで上昇。家計や企業の負担が増すことで景気を下押しする懸念も出ている。

http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/080602/fnc0806021957012-n1.htm

MSN産経ニュース「インフレ懸念、家計や企業負担ズシリ 長期金利が急上昇」より引用





住宅ローン利用者には高い金利で貸し付ける構図が浮かんできた形です。個人利用者は銀行にとって「いいお客さん」なんですね。
今は借りないほうがいいのか(そういう訳にもいかないのが辛いところですが)、それとも今のうちに借りてしまったほうが賢明なのか、悩むところではあります。もしこのまま同じ上昇率をたどるとしたら、あっという間に4%台に突入するわけですから。
今月は、変動金利の金利見直し月ではないため、2.875%という数字は変わっていません。
変動金利は4月と10月見直し、という銀行が多いようです。
2008年4月は前回から変動がなかったように記憶しています。でもでも、2008年10月には間違いなく3%台に上昇するはずです。
10月に、いったん金利の上昇が落ち着いていれば、10月までは変動で、それ以降は固定金利選択方式に見直す、という考え方もありますが、見通しはかなり不透明です。3.5%超えも目前かと思われます。
債券が売られると、債券に対する需要が落ち込むため、より高い利回りが必要になり、長期金利の上昇につながる。市場では「長期金利の2%超えはすでに射程内」(大手銀行幹部)との声も聞かれる。
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/080602/fnc0806021957012-n1.htm
MSN産経ニュース「インフレ懸念、家計や企業負担ズシリ 長期金利が急上昇」より引用

3年前の6月にとりあえず3年固定を選択して返済をスタートし、今月初めての金利見直しをされた方は毎月の返済額が一気に上がってしまいます。
この辺が、前回書いた懸念なわけで、「金利見直しが来るタイミングでの長期金利の水準」をある程度予想しての「勝負」がいかに大切かがお分かりいただけると思います。
素人が予測できるほど簡単なものではないのですが。

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