昨日、『感想文的なもの』その2を上げたばっかりなのですが、今日もまた『もしドラ』関連の記事を書いてます。
2日連続で書くなんて滅多にない事なのですが、今日書く内容は、『その2』に追記の形で書こうかどうか迷って、結局『2.1』という形をとりました。
今日は、はっきり言って、感想文ではないのですが、その2の追記以上、その3未満という事です。
実は、昨日、感想文その2を書いたあとで、ある事を思い出したのです。
『もしドラ』の漫画が出ていたはずだ!
漫画版は、昨日まで、全く読んだ事がありませんでした。
漫画化の話は、以前、何かの記事で読んで知っていたのですが、手に取って読む機会には恵まれず、現在に至っておりました。
思い出したら、なんだか、無性に読みたくなってきて、本屋さんへれっつらゴー、と相成りました。
ありました、これです!1冊だけ残ってました(^_^;)
第1巻は、岩崎・上田両先生の対談が収録されていたりして、読みごたえのある内容でした。
その対談だけでも価値がある内容です。もちろん、漫画も素晴らしいです。
『マネジメント』からの引用部分も、小説のように正確に抜き出しされています。
漫画以外の『おまけコンテンツ』の中で、特に気になったのが、最後の方に収録されている、漫画化に当たっての岩崎先生のコメント。
漫画では、小説には描ききれなかった数々の設定、伏線などを付加価値として盛り込んで行く、とのこと。
一つの例として、みなみが本屋さんで『マネジメント』を買い求めるシーンは、もともと、対応した女性店員の細かい設定や、なぜ、みなみに『マネジメント』を薦めたか、などの細かい設定がちゃんとあったのだそうです。
それを、小説にするにあたり、あえて『書かなかった』そうなのです。
それは、読者が想像をふくらます事が出来る余地を残して、楽しめるように、という趣旨なんだそうです。
でも、そんなに器用に読み解き出来る読者ばっかりではないので、???という反応が意外に多かったそうです。
そういう層にこたえる、という意味合いもあって、漫画版では、小説で描かなかった、もしドラ読み解きの『正解』が描かれているみたいなんです。
漫画は、その、女性店員のエピソードから始まります。
そして、私がウジウジ考えている、例の宿題の『答え』があったのです!
漫画版で、みなみが最初に『マネジメント』を読みだしたシーン。例のシーンです。
『才能ではない。真摯さである。』で涙するあのシーン。
私が最初の感想文で『そうなのかな』と思った、少女時代の苦い思い出を思い出しての涙。
漫画に、その描写があるのです。
みなみは、少女時代に、野球を捨てた、あの悲しいシーンを思い浮かべているのです。
まんざら、間違った読み込みをしていなかったんだなぁ、と思って、一人ニヤニヤとなんだか嬉しくなってしまいました。
岩崎先生は、原案ブログでは描かれていないことも、小説化にあたって、やっぱり伏線を考えていたんですね。
流石です。
伏線と言えばもう一つ。
みなみは、少女時代、『6番、ショート』だったんです!
しかも、少年次郎が、となりの少女夕紀に、『あいつはセンスはいいけどメンタル的に弱い』なんて言ってるんです!
そう、祐之助と同じです。
これだけでもなんかゾクゾクします。
これからも、こんなメイキング的シーンがあるのかと思うと、楽しみが増えそうです。
小説を読み込んだ人には、特にお勧めです。楽しめますよ。
漫画版を読み進めていくと、???だった部分が少しずつわかってくるのかな?という期待をもちつつ、第2巻が楽しみです。(スーパージャンプは読んでないので、単行本で追いかける事にします)
漫画の第1巻では、小説の第2章の5までの内容です。なんで浅野はフテくされて練習をさぼっているのか、みなみが星出に聞くシーンまでです。
漫画のストーリーでは、次郎に聞いているっぽいのですが。(漫画では、星出と次郎が似てるので、星出なのかもしれません。)
漫画版『もしドラ』、いいですよ。上田先生もベタ褒めでした。
小説ではぎこちないと思っていた描写も、スッキリと吸収できました。
もしかすると、私がつじつまが合わない、と気になっていた部分も解明してくれるかも?
それまでに、もっと読みこんで、正解を出せるようにしたい、とちょっと燃えてきたりして、これを書きながら、一番最初に書いた感想文をもう一度読み直してみました。
自分で書いておきながら、忘れていた事もあったり、物語の解釈も、数か月の間で、微妙に変わっていたりして、本を読んで、シーンの伏線を考えたり、想像を膨らませるというのは、やっぱり面白い事なんだなあ、と再認識しました。
「それぞれの『もしドラ』」であり、岩崎先生と違う解釈とか、違う伏線を考えて読んでもそれはそれで『正解』なんですね。
自分で想像できる人は、どんどん違う伏線を考えてみてもいいんですよね。
漫画は、あくまで『模範解答』でしょうから。
くどいですが、漫画版、お勧めです!
また当分、『もしドラ』から離れられなくなりました。
話が少しそれますが。
前から思っていた事があるので、関連事項という事で、ここに書いておく事にします。
それは、日本人がドラッカーの著書、例えば『マネジメント』に触れる、という事に関しては、ほかの国の人たちよりラッキーだということ。
なぜなら、日本には上田惇生先生がいるからです。
特に、【エッセンシャル版】マネジメントは、ドラッカー著、上田訳、となっていますが、これは、日本向けに書かれた『ドラッカー、上田共著』の本、と言ってもいくらい、考え抜いた端折り、翻訳となっていると思います。
漫画に収録されている対談の中で、『真摯さ』という言葉を訳語に選んだ経緯について話されています。
これ一つとっても、言葉の重みとか、なんか、そういうものを感じます。
言葉で泣く、というのも、少しずつではありますが、わかってきたような気がします。
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